地震警戒情報行動ガイド｜家族の備えと正しい初動

🟡 不安から“行動”へ──予言より備えが大切な理由

予言が外れればそれはそれで笑い話です。しかし一方で、「南海トラフ地震の発生が近づいている」という見解は、気象庁や内閣府といった公的機関が認めている“現実”でもあります。

そのため、ただ不安になるのではなく、これをきっかけに「今のうちに何ができるか」へと意識を切り替えることが求められます。

実際に、初動や備えを知っておけば、いざというときに家族を守る行動へとつながります。

🔗 関連記事：7月5日地震予言は本当か？防災対策の真実と家族でできる備え

ふだん意識していないかもしれませんが、緊急地震速報のあの独特な音には、ちゃんと理由があります。

なんだか不安になるあの速報音。でも、それにはちゃんと意味があります。私たちが「なんだろう」と反応し、すぐに身を守る行動へ移れるように、わざと緊迫感のある音にしているんです。

📎 気象庁公式ガイド：EEW発動時の行動

✅ 強い揺れに備え、下を向き、ものにつかまる
✅ 外には飛び出さず、家の中では上から落ちてくる物から身を守る

▶︎ 関連：速報音でとっさに動ける！家庭で練習しよう

そのうえで、警戒情報が出たときの具体的な行動を理解しておくことも大切です。

では、南海トラフ地震に関する公的な警戒情報が発表されたとき、私たち家庭では何をすべきか。レベルごとの対応を見ていきましょう。

📎 気象庁「南海トラフ臨時情報」に基づく行動ガイド：

🔺 レベル	🗒 状況	🏠 家庭でできること
警戒	巨大地震の兆候を検知	非常袋の見直し、避難ルート確認、当日の外出控えなど家族で相談
注意	サインはあるが不確定	備え継続。子どもと「避難ごっこ」や荷物点検をしておく
調査終了	危険度が下がった状態	日常に戻しつつ備えは継続。「補充すべきもの」のチェックを

💡 コツ：「今日の避難はアリかナシか？」を毎日5分、家族で話そう

▶︎ 関連：「マイ・タイムラインの書き方」

このように、日頃からの備えが重要ですが、実際にどう動くかを決めておく方法として「マイ・タイムライン」があります。

また、防災を“自分ごと”として考えるためにおすすめしたいのが「マイ・タイムライン」です。

▶︎ 関連：「家庭版マイタイムラインの作り方」

では、その速報の制度としての信頼性も確認しておきましょう。たとえば、どのくらい正確なのか、実際にどんな仕組みで通知されるのかを見ていきます。

✅ 通知まで約1秒以内！わずかな猶予が命を守る
✅ 誤報や重複はシステム内で自動制御済み
✅ Yahoo!防災速報・NHKアラート推奨

▶︎ 関連：「速報受信後に端末がどう動くか」

ここでは、地震警戒情報行動ガイドで取り上げた内容がなぜ信頼できるのか、公的機関のデータをもとにご紹介します。

📌 地震調査研究推進本部：今後30年以内に80％（出典）
📌 気象庁：地殻活動の状況や前回からの経過年数も踏まえた危機感（出典）

気象庁によれば、EEW（緊急地震速報）を活用して「姿勢を低く・頭を守る」行動をとることで、死傷率の低下が見られるとされています（漫画版ガイド）。これは、揺れる前に一瞬でも早く身を守る行動をとることが命を守る鍵になる、ということを示しています。

また、内閣府では、南海トラフ臨時情報制度を活用し、「最大1週間の事前避難」が可能となる仕組みを制度化しています（出典）。これは、単なる注意喚起にとどまらず、地域住民が具体的な避難行動をとる判断材料として活用できる大切な制度です。

さらに、家庭で取り入れやすいチェックリスト形式で防災準備を整理しました。

日常の中で「これだけはやっておきたい」という備えを、コンパクトな表にまとめました。

📋 いますぐ確認！家族で見直したい防災準備の基本項目

🧩 チェックカテゴリ	✅ 項目内容
📦 非常持ち出し袋	水（1人1日3L×3日分）、非常食、懐中電灯、救急セット、衛生用品など
📍 避難・連絡ルート	家族の集合場所決定、避難所の地図確認、災害伝言方法の共有
👨‍👩‍👧 家庭内の防災習慣	半年ごとの備蓄チェック、防災アプリ導入、マイ・タイムラインの掲示

💡 使い方のヒント： スマホでスクショして家族と共有したり、印刷して玄関や冷蔵庫に貼っておくと◎