子育て家庭で実感した「ペットと生きることの意味」
ちょっと気になる話題から
独身の頃から犬や猫に憧れていたけど、実際に「犬と猫と子どもと一緒に暮らす」ようになって、日々の見え方が少しずつ変わってきた気がします。
猫たちとの9年間:静かでも満たされた存在感
わが家の猫(ノルウェージャンフォレストキャットのルノ,ソマリのリマ)は、ほんとうに自分のペースを大切にしています。
早朝は日向ぼっこ、夜はクッションの上。
たまにはスリスリしてきたり、そっと近づいてきて、だけど見てほしくないみたいな顔。
子どもが生まれる前から一緒に暮らしていることで、家の経験を共に重ねてきた「記憶の覧視者」でもあります。
犬のオール:笑顔と騒動を連れてくる4年間
猫との暮らしが5年目に入ったころ、ゴールデンレトリバーのオールが加わりました。
人が大好きで、散歩ですれ違う人にしっぽを振って歩きつつ、「ほら、遊んで!」と言わんばかりの様子。
笑顔を与えてくれる一方で、食卓にあったパンをこっそりくわえて逃走したこともありました。
そのとき、長男のたいちゃんが「ごはん不足だったんじゃない?かわいそう」と言ったので、何気ない一言の成長にしんみりしました。
実はオール、すぐ太りやすい体質で、一時期は体重が60kgを超えてしまったことも。
動物病院の先生にも「ちょっとやばいですね…」と言われてダイエット生活に突入。
現在は54kgまで戻りましたが、それでも存在感は抜群です。
ソファにどんと座れば「場所が埋まる」し、家族全員が横に並ぶとオールの方が大きく見えることも(笑)
大型犬は本当に存在感があります。でも、その分だけ大変なことも。
動物病院では診察台に乗せるのも一苦労、ごはんの量も多くてエサ代もバカになりません。
さらに、毎日の散歩時間も長くて、雨の日も風の日も「大きな体を動かす責任」を感じます。
それでも、その堂々とした背中と、寄り添ってくれる温もりは、家族にとってかけがえのないものです。

「多頭飼いの苦労」も、やっぱり現実
もちろん、いいことばかりじゃありません。
たとえば、猫と犬の“生活リズムの違い”には何度も悩まされました。
朝早くから「お散歩いこ〜!」と全力で訴えるオール(犬)と、まだ静かに眠っていたいルノたち(猫)。そのあいだに挟まれた私たち人間は、当然寝不足に…なんて日も。
一時期は、ルノがストレスからご飯を食べなくなったこともありました。
「どうやったら無理なく距離を取れるかな…」と、家族みんなであれこれ試行錯誤。
でもその過程で、子どもたちも少しずつ気づいていきました。
「静かに過ごしたい子もいるんだね」
「一人になりたい時間も、ちゃんとあるよね」って。
ペットと暮らすって、“毎日楽しい!”だけじゃない。
時にはぶつかり、悩んで、調整していくこともある。
だけど、だからこそ──この“共に暮らす”ってことが、愛おしいんだなと感じています。

子どもはどう成長した?「見かたを変える」
「犬と猫と子どもと一緒に暮らす」毎日のなかで、少しずつ子どもたちの接し方にも変化が現れてきました。
たいちゃんはSwitchをしながらオールをまくらにごろごろ。とうくんはすべり台ごっこや馬ごっこ。
犬とわちゃわちゃしながら、猫にはそっと声をかけてなでる。
「相手によって関わり方を変える」。
これは、日常の中で、子どもが自然に学んでいったものだと思います。
研究でも認められる!ペットの教育的効果
🧠 教育指針としての公的資料
文部科学省:「環境との相互作用の中で体験を添えることが人格形成に繋がる(幼児理解に基づいた評価より)」
出典PDF
内閣官房:「安心できる居場所、多様な体験は自己定義感を高める(こどもの居場所づくり調査報告書より)」
出典PDF
🌎 海外研究が示すペットとの関係性
カナダの研究:「ペットとの絆が強い子どもほど、共感力や自己への思いやりが高い傾向(児童・青年対象の調査)」
MDPI論文リンク
アメリカの報告:「犬と一緒に読書することで、ADHD傾向の子が落ち着いて集中力を保ちやすくなった(NIHによる健康啓発)」
NIHニュース記事
結局どう思う?「犬と猫と子どもと一緒に暮らす」から生まれるやさしさ
元気をもらう日も、持て余す日もある。
だけど、犬や猫と子どもが共に暮らす日常には、“ただ癒される”だけではない確かな価値があります。
騒がしさも、手間も、困ったこともある。
それでも、子どもたちは命に触れながら、自分なりの「優しさ」や「気づき方」を育んでいます。
この9年間、わが家では、笑いも涙も、全部が“共に生きる家族”の形になってきました。
あなたのおうちにも、こんな「いのちとともにある暮らし」がありますか?
もしよかったら、今日の何気ない一瞬を「#うちのペットと子育て」でシェアしてみてください。
その投稿が、誰かの心をやわらかくするかもしれません。
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